ありがとう。

『菜月!そろそろ起きて。』





寂しそうな声。




目、もう一回開けてみようかな。





そう思ってゆっくり瞼を上げてみた。



そしたら広がったのはいつもの世界。





機械音があちこちからしていてうるさい。




『なつき!?』





んんぅ。だれだろ?




ゆっくり目を動かすと弱々しいお兄ちゃんの姿。







『菜月?分かる?分かったらゆっくりでいいから俺の手握り返してみて。』





声を出したいけど出ない。