それからもう少ししてやっと治まった。






「けほっけほっ。はぁ、もう平気。」







『菜月じゃあうがいしようね』



駿に言われてうがいをし、また横になった。






『吐いちゃったから水分補給できそう?』




「やだ。なんも飲みたくない。」







『じゃあ脱水防ぐ点滴入れるからな。』





「んんぅ。それもいや!」




『そんなにグズグズしないの。熱上がった?』







『ちょっとはかってみようか』




そう駿に言われ嫌がるのが目に見えているからか、同意もとらずに勝手に体温計を入れてきた。






「んぅぅぅ。やだやだ。」



そう言って体をねじるけど駿にとっては大したことないみたいだ。




ピピピピピ


『お、なったね』



そう言って体温計をとられいつの間にかそれは涼真先生のもとへ。





『あらら。また熱上がってきたね。解熱剤も入れる?』




私は黙って首をふる。



『じゃあ9度まで上がったら入れるね。』




その言葉を聞いてこくんと頷いた。