ありがとう。

ガラガラッ




『菜月ッ!』





その声に驚いて顔をあげると逢いたくて逢いたくて仕方なかった奏翔の姿。




メールを送ってからまだ1時間も経っていない。




「か、なと?どうして。」





『あんなメール来たら来るに決まってるだろ。』




やっぱり迷惑だったよな。




「ごめんね。」




『なにが?』





「めいわくだったでしょ。」





『また、そんなこと。』





「だって。」






『俺。菜月のごめんねよりもありがとうの方が聞きたいな。』




「ありがとう?」






『うん。せっかく来たんだし、ほら!ありがとうって言ってみて!』





「ありがとう」




『うん。やっぱり菜月にはありがとうが一番合うよ!兄貴とかにもどうせ申し訳ないとか思ってんでしょ?』




ぅ。図星。





『そう思ってるならお礼いえばいいんだよ?ありがとうって。大体、菜月のことは兄貴の仕事なんだから迷惑かけんのが普通なんだよ。もっとこき使ってやれ。』




「奏翔。」




『ん?どした?』






「ありがとう!楽になった。」




『よかった。』