ありがとう。

菜月said

目が覚めるといつもの個室。


はぁ。また帰ってきちゃった。



この無駄に広い部屋。世界から一人だけ切り離されたような気持ちになる。


私のお父さんとお母さんは世界的な脳外科医で世界中を飛び回っている。

ここの医院長はお父さんの後輩だったようですごく良くしてくれる。
とっても有難いんだけど。この病院で一番大きいVIPルームは私には似合わない。


体が弱ってると気持ちまで下を向く。



しかもさっきから心臓も嫌な感じ。



ドクンドクンと不規則に動いている。




ガラガラ


『菜月おはよう。調子はどう?』



きた、鬼。ドSの主治医



「大丈夫。もぅへーき。」



いや、平気なんかじゃない。