ありがとう。

翔太said


菜月をベットに運んで吸入の準備をしていると、かすかに聞こえた“ごめん”の声。


菜月を見ると意識を飛ばしている。




病院行くか。


「るなー!菜月病院に連れてくから一緒に行こ!」



『なっちゃん。ふぇ。グスン』



「菜月なら大丈夫だから。涼真が治してくれるから!
そんなに泣かないの。」



『うん。グス。』



菜月を抱えて車に乗せ月菜を隣に乗せる。


さっき涼真に連絡したら救急の入口にいてくれるらしい。



家から5分ほどで着いた病院。


とりあえず菜月を涼真に預け処置をしてもらい、俺は月菜をプレイルームに連れていく。



「月菜。優香さんいるからプレイルームで遊んでて」



『わかった。』

やっぱり菜月のことが心配の様で元気がない。





「お姉ちゃんなら大丈夫だよ。ちゃんと治すからね。」





『なっちゃんにあいたい。』






「また今度会いに行こう。今日は我慢してね。」





『うん』

プレイルームに着き、月菜を預け菜月の元へ。