これがたどり着いた真実。終わらせる為の答え。
「健太郎しかいないんだよ…」
「なにが?」
振り返った健太郎は笑っていた。
「健太郎…」
「なんだよどうした?」
つまり俺は健太郎を…この手で……
「てかそろそろ帰らね?夕方だよ」
健太郎が空を見ながら言った。
いや、帰れない。お前は。俺は。俺たちは。ここで。
「健太郎……お前は俺の一番の親友だよ」
「え?うん」
「俺、お前に出会って変われた気がする。いつも救われた」
座ってたんたんと話す俺を見下ろしながら健太郎はクスクス笑っている。
「ああ。俺も同じ」
「健太郎がいなかったら……きっとこの地獄も終わらすことができなかった。
あの時、励ましてくれてありがとう」
「………?」
俺は日和が好きだった。
でも日和の好きな人は多分、いや確実に健太郎だ。
そして俺は健太郎を……
日和の好きな人が…健太郎じゃなかったら良かったのに…!!
俺だったら…俺だったら…!!!
最悪だ。俺が死ぬだけで済めば良かったのに。
なあ、なんで健太郎なんだよ?
なあ…俺、もっと早くこの気持ちに気づいていれば…もっと早く日和のことを好きだって気づいていたなら…
それを日和に伝えられていたら…もっと頑張っていたら…
もしかしたら日和の気持ちを俺に向けることが出来たかもしれないのに。
そしたら俺は両思いになれた。
健太郎を…殺さないで済んだのに。
もう、遅い。
すべてが遅かった。
日和を…俺のものにしていれば。
もう…時間は二度と戻らないのに。


