「………!!!!!!」
日和が急にうずくまった。
「か、川島さん…?」
椅子から崩れるように落ちた。
「…っ…うっ…」
うつ伏せに床に転がる。
「日和…?」
俺は日和に駆け寄りしゃがんで髪をかき分けた。
「す…ぐ…」
日和と目が合った。
一瞬の出来事だった。
日和の目から、目を離せなかった。
日和は俺の腕にしがみついた。
「日和!?」
何も言わない。ただ、日和はもがいていた。
左手で心臓を抑えながら。
「まさか……」
日和の目から光が失われていく。
生気がなくなっていく。
黒目は闇を写し、ただただ、一点を見つめて。
そして日和は俺の目を見ながら息絶えた。
俺の横に立っていた瀬川が呟いた。
「まさか……あなたは彼女を…」
俺は瀬川を見上げた。
「あぁ…そうだよ…これで何回目かなぁ…もうわかんないや…」
そして日和に目を戻して瀬川に言った。
「…また戻る。もうその時お前はこのことを覚えていないだろう。
でもいいんだそれで…こんなこと…知らなくていい。
ありがとう瀬川……信じてくれて…
でもまたダメだった………」


