君と僕の白昼夢




「あ、帰ってきた」

リビングへ戻ると、佑はまだ都市伝説の番組を見ていた。


鼓動は徐々に遅くなり、安定していく。

何食わぬ顔で、佑に話しかける。


「それ、録画?」

「そうだよ〜」

録画するほど好きなのか…

「ひーちゃんは?」

「まだ上」

「てかびっくりしたよ~まさかひーちゃん連れてくるとは」

「全然会わないだろ?」

「高校になると学年が違うだけでこんなに離れちゃうんだもんね」

佑が寂しそうに言う。

「クラスが違うだけでも結構離れるよ?」

俺は佑の隣に座った。

「なんか、大人になるって悲しいし寂しいな」

「そうかもなぁ…」

佑の言っていることはわかるし、一理ある。

だんだん、大人に近づくにつれて子供の頃の無邪気さや楽しさがなくなっていく。

大人には大人の楽しさがあるんだろうけど、子供の頃のような楽しさは二度と味わえないんじゃないか。

もう、そこへ戻れないくらい俺たちは大人になってしまったのか?

それともまだ、大人の楽しさを知らない子供なのだろうか。

どっちにしろ、昔とは違うことは確かだ。