君と僕の白昼夢


「…」

「俺も川島も結構寂しいんだぜ?」

健太郎は微笑する。

「そんなつもりは…」

「まあわかってるよ、わかってるけど」

健太郎がなにを言いたいのか、なんとなくわかった気がした。


「頼られるのは得意なくせに、頼るのは苦手だよな、卓は」

「そんなこと…」

俺は起動した画面を見つめた。

そんな風に思ってたのか。

今までも…ずっと。

「まあ要は、たまには頼れってこと。俺でも川島でもいいからさ」

健太郎は顔を俺に向けて笑った。

「…ありがとう……」



俺はその時。なにかが胸の奥から込み上げてくる様な感覚に襲われた。


そんな風に思ってくれているなんて思わなかった。思ってもいなかった。考えたこともなかった。

尚更、がんばらないといけないと思った。

健太郎の画面を見つめる横顔を見ながら俺は思った。


ありがとう、健太郎。


いつか話すよ。

この不思議な俺の旅を。

信じないかもしれないけど。



今は話せないから。