「いい運動になったろ」
俺が日和に言う。
しかし返事がない。
よく見ると日和が隣にいなかった。
え!?
慌てて後ろを振り返ると日和は数メートル後ろで靴の裏を見たり制服を確認したりしている。
「おい、何してんだよ…」
「だって、何も考えないで来たけど意外と汚れてるから…」
葉っぱや泥を気にしていた。
急にいなくなったから焦った。
「ほら、早くしないと日が暮れるぞ」
「わかってるー」
そう言って日和は歩き出す。
ん…?
日が…暮れる…?
!!!!!
俺は慌てて腕時計を見た。
背中に冷や汗が流れた瞬間だった。


