「璃子、百合子!」
二人の方へ向かった。
二人の間には、微妙な隙間が。
 でも、私の入れる隙間じゃない。

二人に入った亀裂。
それは、私のせいであるのだから。

 私は上げていた手を下げた。
声、かけにくいよー。

「亜矢!」
二人の声がハモる。
二人が同時に私に声をかける。