ポケットから封筒の角が見えた。
クシャクシャに丸められて押し込まれた手紙。 
淡いピンク色が、涙に触れて濃いピンク色に変わっていく。
また、そう、変わっていく。
やがて封筒の『from 亜矢』という、宛名書きの文字がにじんできた。