黒龍の考えを肯定しているわけでも否定しているわけでもない。
深月はただ、自分の考えを受け止めて欲しくてああ言ったんじゃないのかと、思ってしまうんだ。
そんなことを考えていた私の方を、何も映していない瞳で見ている深月が冷たく笑った。
……な、に?
ゆっくりと私に近づいてくる深月。
そんな顔で、そんな瞳をして、近づかないで。
その願いが叶うことはなく、気づいたら深月は私の目の前に立っていた。
「っ、あ、あの」
怖くて、息を呑む。
深月の骨ばった手が、私の喉元へと伸びていく。
「っ!!」
そして深月は、私の喉を潰すようにグッと握り締めた。
く、苦し……っ。
どうしてこんなことをするの?
八つ当たり?神雷の総長に無視された怒りをぶつけてるの?
私を奴隷と思ってるから、好き勝手しようとしているの?



