危険地帯




神雷には神雷の意思が、黒龍には黒龍の意思があるんだ。


決して交わりはしない、平行線の意思が。




「そんなに正義のヒーローになりたけりゃ、警察になってこの街を守れよ。……あぁ、そうか。警察になる覚悟がねぇから、こんなおまわりさんごっこなんてやってんだ」




……ん?あれ?


違ったかも。本当に見下してるのかも。


やっぱり黒龍の考えてることはわからないな。



「黒龍みたいにひねくれた奴らにはわからないだろうね。僕達のことなんて、これっぽっちも」


「あぁ、わかんないね。わかりたくもな~い」



蜜という人は、黒龍を軽蔑しているようだった。


律はそんな蜜という人にムカついたのか、「あっかんべー」と舌を出す。



「僕達ばっかり悪者扱いしてさ~、酷くない?お前ら神雷だって、そこら中で喧嘩して迷惑かけてるじゃん」


「俺達はお前らみたいに見境なく喧嘩してんじゃねぇよ」


「見境なくやってるわけじゃないし。適当に遊んであげてるだけ~」



律と恭弥という人が、言い争いを始めてしまった。