危険地帯




同じ不良なのに、同じ暴走族なのに、こんなにも違うんだ。


まるで、光と闇。黒と白。


そんな風に、はっきりと境界線が引かれているようだった。



私はきっと、闇に近い側なんだろうな。


もうじき、黒に染まってしまうのかもしれない。



「お前らなんかに『こんな奴ら』なんて呼ばれる筋合いねぇよ」



まだ睨み合っている律と恭弥という人の間に入った司は、蜜という人にそう言い放った。


ただの言い争いのはずなのに、殺気が飛び散っていて怖い。


足に力が入らなくて、立っているので精一杯だ。



不意に、大通りの端で二つの暴走族の口喧嘩を見ていた私と恭弥という人の目が合った。


恭弥という人のつり上がった瞳に、私は思わず一歩退く。



「あいつは誰だ?」



恭弥という人は私を指差しながら、黒龍の三人にそう尋ねた。


深月はニッと口角を上げて、私のところへ駆け寄ってきた。