危険地帯





「つか、てめぇら……また暴れただろ?」


「あっちが喧嘩を売ってきたんだ」



ため息混じりに言った金髪の人に対して、司は誤解のないように訂正した。



「どっちにしろ暴れたんだろ?」


「相手が弱すぎてつまんなかったけどな」



深月の本音に、金髪の人はやれやれを首を振る。


すると、深月が「あ、そうだ」と何かひらめいたような声を出した。



「なあ、俺達と喧嘩しねぇ?」


「するか、ボケ」



暇つぶしにまた喧嘩をしようと思った深月は、金髪の人を誘ったが、金髪の人はすぐに拒否して相手にしなかった。



「恭弥【キョウヤ】、早くここを片付けて行こ」



蜜という人が、金髪の人を“恭弥”と呼んでそう言うと、恭弥という人は黙って頷いた。




「俺達に負けるのが怖いのか?」




蜜という人と恭弥という人が黒龍の三人の横を通り過ぎると、深月は二人の背中を見ながら低い声を発した。