危険地帯





神雷って、ここら辺一帯を領域にしている暴走族のことだよね……!?



確か……最強無敵と恐れられているが、不良の人達からは尊敬されているって噂を聞いたことがある。


神雷が最“強”なら、黒龍は最“凶”。


黒龍とは正反対の暴走族。



「相変わらず、街を守るためにパトロール?ははっ、いい子ちゃんぶっちゃって~」



ポケットに手を入れた律は、神雷の二人を刺激するように言った。



黒龍は街をかき乱す存在だけど、神雷は街を守るために動いてるんだ……。


不良って一括りにするにはもったいないくらい、神雷の人は優しいのかも。



「あのさー、そっちのちっちゃい子は黒龍の先代にいじめられてたって聞いたけど、ホント~?」



藍色の髪の人を見ながら聞いた律に、藍色の髪の人はグッと唇を噛み締めて俯いてしまった。



「へぇ、ホントなんだ」



藍色の髪の人の反応を見て、深月がポツリと呟く。


けれど、金髪の人は負けじと、



「それは昔の話。この前喧嘩したら、いじめてた奴は蜜【ミツ】にあっけなく負けたけどな」



藍色の髪の人を“蜜”と呼び、そう言い返す。


律は「そうなんだ~。じゃあ、やっぱり強いんだね」と、興味津々に目を輝かせた。