危険地帯





「……待てよ」



すると、倒れていた不良の一人が立ち上がった。


最初に『お前ら、黒龍か?』と聞いていた人だ。



「あ?」


「まだ勝負は、終わってねぇ……っ」



辛そうに脇腹を抑えながら言った不良。


深月は、面倒くさそうに息を吐いた。



「もういいよ、お前ら」


「は?」


「弱すぎ。つまんねぇ」



深月はさっきまで狂ったように殴っていたのに、闘う気が失せたのか、不良を見ることなくそう言い放った。


不良はその言葉に顔を歪める。



「どうせ殺られんだから、痛い思いしたくなかったらそこら辺で寝てれば?」


「うっせぇんだよ!!」



逆上した不良は、傷だらけの体を動かして、深月に殴りかかった。