路地を抜けると、繁華街近くの大通りに出た。
大通りといっても街灯はひとつも無く、車も人もあまり通らない道。
大通りを真っ直ぐ進むと、いくつもの倉庫が並んでいる。
「不良がよくたまってる倉庫に行かずにすんだな」
大通りに脇にいる、カラフルな髪色をした不良を見つけた司が、静かに言う。
不良は10人程いた。
あちらも私達に気づいて、ゆっくりと近づいてきた。
「今日の相手はあいつら?」
「あぁ、そうみてぇだ」
余裕そうに欠伸をした律の言葉に、深月は口角を上げて返事をする。
「お前ら、黒龍か?」
「それが何?」
不良の一人の問いかけに、深月が不敵に笑う。
「俺達と喧嘩してぇなら、かかってこいよ」



