危険地帯




最初は律って女好きなのかなとか思ったけれど、違う。


女の人を見ていた律の瞳は、鋭くて。


どう考えても、“好きなもの”を見る目ではなかった。



「僕のこと、好きになっちゃったー?」


「ち、違う!」



私がはっきりと否定すると、律はつまらなそうに唇を尖らせた。


よく、わからない。


律がどういう人間で、どんなことを考えているのか。



三人は、ネオンの光を避けるように、薄暗く細い路地に入った。


途中、すれ違う不良は全員、三人を睨んでいた。


三人に向けられた、ナイフのような視線には、恨みや殺気を感じた。



「……いつ来ても、退屈しねぇな」



オールバックの髪を整えるように、髪をかきあげながら呟く深月。


深月の低い声に、ゾクリと背筋が凍った。