黒龍のたまり場である廃ビルを出て、歩いていくと、繁華街にやって来た。
たくさんの人で賑わう繁華街は、暗闇をネオンで彩っている。
「あ、律ー!」
ふと、前方から声がして目を向けると、そこには派手な女の人が手を振っていた。
他にも、律に気づいて、女の人が数人近づいてきた。
深月と司は、女の人に囲まれる律を放っておいて、足を止めずに進む。
「ねぇ、今度はあたしと遊んでよー!」
「律、先週は楽しかったねぇ」
「久し振りね、律」
私は、律に媚びる女の人に驚いて、思わず足を止めてしまった。
すごいな。黒龍の人だってわかっていて、律に声をかけているのかな。
「皆、久し振りー」
律は、女の人を適当にあしらう。
ニコニコと笑顔を浮かべる律に、女の人の目はハートになっていた。



