危険地帯






「ずっと俺のそばにいるって」



シャンデリアの光が、深月を照らす。


頬を膨らませている律が、



「俺の、じゃなくて、俺達、でしょー!?」



と、まだ機嫌が直っていないのか、刺々しい言い方で言った。


深月は「そうだったな」と含み笑いしながら言った。




「お前の永遠を、俺達に捧げるって」




私に手を差し出した深月。


周りを見ると、返事を今か今かと待ちわびる、司と律と千歳の姿があった。



永遠じゃ足りない。


私の全てを捧げるよ。



私は一瞬たりとも躊躇わず、差し伸べられた深月の手に自分の手を重ねた。