ワタシの大切な宝物を、よろしくね♪


傷一つつかないように、大事に扱いなさいよね?




「……お前、本当は何者なんだよ」




深月の意味深な問い。


ワタシは何も言わずに、口角を上げた。


さあ、どうなんでしょうね。


あなたは、どう思う?



あぁ、もうそろそろ“私”に戻らないとね♪


あなた達が大好きな、“私”に。



本当は、もっとあなた達の姿を見ていたかったわ。


でも、ワタシがこの本音を誰かにぶつけても、どうしようもできないから。


“私”に預けることにするわ♪




「――さよなら」