忍海さんって、高校3年生なんだ。
それじゃあ、私達より年上ってことだよね。
それなのに、この対応って……。
なんだか、忍海さんが可哀想に思えてきちゃったな。
「司と同じってことは、すっごいエリート校だよね~?」
「まあな!」
「司は知ってたぁ?忍者と同じ学校ってこと」
「いや。というか、そもそも興味がない」
「だよねぇ」
「興味持って!!」
へぇ、司と忍海さんってエリート校に通ってるんだ。
すごいな。
私なんて、偏差値低めの公立校なのに。
「自分で天才とか言って、恥ずかしくねぇの?」
「本当のことだし」
「……ははっ」
「また、下手くそな作り笑い!やめろよな!!」
深月と忍海さんは、まるで昔から仲が良かったみたいに話していた。
忍海さんが黒龍に入って、この地下がさらに騒がしく、楽しくなったような気がする。



