やっぱり、黒龍の異変と忍者は関係あったんだ!
「こいつらね、俺の言いなりなの」
「どういうこと?」
「クスリで、洗脳してるんだ」
クスリ?洗脳?
後ろの50人の不良は、忍者の操り人形ってこと?
だから、大勢の不良は、目を開けているのに、ロボットのように立っているんだ。
ぞっとして、鳥肌が立つ。
顔を青くした私に、忍者は「わかった?」と囁く。
「逃げようとすれば、こいつらを使ってあんたをいじめるからな」
忍者がいれば、私が逃亡に成功することはないだろう。
それでも、念のためなのか、忍者は私から逃げるという選択肢を消そうとしている。
これは、脅しだ。
「私を何に利用するつもり?」
「黒龍を、ここに招くためだよ」
今度は、ちゃんと答えてくれた忍者。
私を人質にして、黒龍をおびき出すつもりなんだ。



