どうして、忍者が私の携帯の番号を知ってるの!?
……あ、もしかして。
繁華街でぶつかった時、携帯を返す前に、私の携帯を調べていたのかもしれない。
忍者なら、ありえる。
『おーい、聞こえてる?』
「なに?」
『あ、よかった。通じてたみたいだ』
「用がないなら切りますけど」
『今、君以外は眠ってるでしょ?』
忍者は、私の冷たい対応をスルーして、そう言ってきた。
確かに、忍者の言う通り、深月も司も律も眠っている。
なんでわかるんだろう。
監視カメラでも付いてるの?
『一応言っておくけど、監視カメラは付けてないから。付けようか迷ったけど』
私が考えてることがわかったのか、忍者は笑みをこぼしながら言った。