「あ、起きた?」



重たい瞼を開けると、そこには忍者がいた。


びっくりしすぎて、思わず一歩退く。



「気持ちよさそうに眠ってたけど、どんな夢見てたんだ?」


「……」


「ははっ、警戒されてる。ウケる~」



笑い出した忍者に、さらに警戒心が強まる。


笑ってる意味がわからない。


ていうか、ここはどこ?


キョロキョロと目を動かす私に、



「ここは、十番の倉庫。ほら、黒龍と神雷が闘った……って、覚えてるか」



忍者は口元を緩めて、そう教えてくれた。


どうして、私はこんなところにいるんだろう。


記憶を振り返ると、その疑問の答えがわかった。