羽留が倒れたあの日。


俺は、気づいたんだ。



力が、強さが、全てではないことを。


自分自身の思いが、大切だということも。



そして、変わる。


今までの態度も、心も、考え方も。


この世界は、ただ傷ついて傷つけ合っているだけではなかった。





闇に染まる不良達は、夜を駆け抜けていく。


大通りを真っ直ぐ進んで、襲いかかってくるであろう危険をいとわず、とある売人と羽留が待っている十番の倉庫へ。