危険地帯






「『司がそんなことするはずない』『なんで疑えるんだよ』『今まで司の何を見てきたんだよ』何度もそう言ったけど、俺の言葉を信じてくれる奴は一人もいなかった。親友も、司が犯人だって発言を撤回してくれなかった」



私まで泣きたくなってきて、苦しくなってきて。


深月と司の思いが、チクチク刺さって。


気づいたら、瞳が潤んでいた。



「実際、クラスの奴が突き落とされたあの日、俺と司はずっと一緒にいて、本当に司はやってなかったのに……」



もし、私がその場にいたらどうしていただろう。


深月の言葉を信じてあげられたのかな。




「結局最後まで、誰も信じてくれなかった。司は偽りの犯人にさせられて、一週間の謹慎処分になったんだ」




深月自身が犯人にさせられたわけじゃない。


深月の幼なじみの司が犯人にさせられた。


そのことが、さらに深月を苦しめているんだ。