危険地帯





「食えねぇ奴だ」


「それでも、忍者の情報を信じるしかないだろう」


「……クソっ」



ポツリと呟いた深月に、律の隣に座った司が嫌そうに眉間を寄せながら言う。


情報が少ない以上、ひとつひとつの情報を信じていかないと、いつまでも“答え”にはたどり着かないということは、皆わかってる。


でも、深月も司も、顔を歪めていた。



「あ、のさ」



口を開いた私に、三人の視線が向けられる。




「どうして、信じることが嫌いなの?」




聞いてしまったという後悔とはどこか違う感情と、聞きたいという欲求のような感情が、心の中でぶつかって弾ける。


深月は、私が聞いてきたことに驚いていた。


コーヒーを一口飲んだ司は、



「今度は、お前が羽留に説明してやる番だな」



と言うと、深月の方をじっと見据えた。