危険地帯




私も、司と同じことを考えていた。


昨日忍者が侵入できたことと、昨日から見張り役がいないことは、多分偶然じゃない。



それに、忍者が私達にとある売人の情報を教えたことも、引っかかる。



深月が交換条件を呑まなかった時点で、黒龍に痛めつけられると怖がっていたとしても、教える必要はなかったはず。


忍者のあの速さなら、いくらでも逃げられた。


それなのに、忍者は私達に情報を教えたんだ。


何かある、と考えてしまう。



胸騒ぎがする。


アイツも、私と同じような予感を抱いているだろう。



黒龍の下っ端の人達がいなくなっている状況。


忍者の変な行動。


とある売人の情報。



そのどれもが、ひとつの企みだとしたら。


きっと狙いは、黒龍。