危険地帯




私の表情が陰る。


すると博さんが、私にアイスをのせたパンケーキを出してくれた。



「これ食べて、元気出して」


「博さん、ありがとうございます」



一口食べた私は、アイスとパンケーキの甘さで口元が緩んだ。



「美味しい?」


「はい、とっても!」



それから、博さんと雫さんと、世間話をしていた。


カフェでの出来事や最近見た夢についてなど、話題が尽きることはなかった。



時間はあっという間に過ぎていて。


ふと見た空は、赤色に染まっていた。


私は博さんと雫さんに一言お礼を言ってから、カフェをあとにした。



話し込んじゃって、遅くなっちゃった。


今、何時なんだろう。


ポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。