募っていた不安が、温かな感情に変わっていく。
心配する必要は、なかったね。
やっぱり、三人は優しい。
こんな私のわがままを、事情も理由も知らないのに、聞いてくれる。
……自惚れてもいいのかな。
ほんのちょっとだけ、私のことを認めてくれているって。
私はこの温かさを言葉にはできなくて、大きく頷いた。
一緒にいたい。
鎖も、条件も、要らないから。
皆のそばにいさせて。
「わーい!!」
「うわっ」
すると、律が私に抱きついてきた。
「もう会えないと思ったから嬉しいな~」
耳元で囁いた律。
私もだよ、と伝えるように目を細めた。



