危険地帯




まずは、神雷の総長。



「土下座して欲しいけど、まあ、なんでもいいわ。とにかく、謝ってくれる?」



あなたへの罰は、謝罪よ。


最強の族の総長が、たった一人の女のために頭を下げる。


それは、闇に包まれた裏の世界に少しの軋みが生じるほどのこと。



「そんなこと……!」


「蜜、やめろ」



未だに納得がいかない様子の蜜という人を、神雷の総長は一言で黙らせた。


神雷の仲間を思うその気持ちに免じて、謝罪というつまらない罰にしてあげたのよ。


感謝してよね、神雷さん♪



「謝罪だけでいいの~?羽留」


「いいのよ♪謝ってくれさえすればね」



ワタシがそう言うと、律は「羽留がいいならいいんだけど~」と不服そうな顔をした。


ワタシって優しいでしょう?