危険地帯





私は、二つの族の対立を見て、ずっと心の中で「誰か、止めて」と叫んでいた。


その声が、あなた達には聞こえてた?



あなた達は、これをワタシの勝手な言い分だと考えるの?


ワタシの大好きな“私”を守るための言葉を、あなた達は否定できるの?



きっと彼らは、これからも自分の正しさを突き通すのでしょうね。


それが彼らの正義なら、ワタシの正義は“私”。



神雷には、ワタシはどう見えているのかしら♪



「お前ら、もうそこらへんにしとけ」



そう言ったのは、雫さんの彼氏であり神雷の二代目総長だった。


今まで黙ってた神雷の二代目総長は、蜜という人と恭弥という人を見つめる。



「なんでっすか……!」


「僕達はただ……!」


「やめるんだ」



二人の意見を振り払うように、ピシャリとそう言った神雷の二代目総長。


神雷の二代目総長は横目でワタシを見ると、




「被害者はあっちだ」




と、一言呟くように言った。



あら、理解が早くて助かるわ♪


さすが、雫さんの彼氏ね。