不意に、深月と目が合って、



「羽留も来いよ」



と、深月に呼ばれ、私は頷いて駆け寄った。





伸びる魔の手を恐れず


いくつもの嘘の中に隠れる真実を


己の胸に掲げて、さあ、行こう。




たとえ待っているのが、望んだ相手ではなく、因縁の相手だとしても。


たとえ、目醒めたアイツが怒り狂ってしまうとしても。