律と同じように、深月も嘘が上手なのかもしれない。
でも、私にはわかるよ。
嘘ついている時の顔は、少し苦しそうだから。
「羽留、安心しろ。深月は、クスリなんかやってないし売ってない」
「おい、司……!」
「リーダー、かっこつけてるつもりなの~?あははっ」
「そんなんじゃねぇし!!」
顔を赤くする深月を、司と律がからかう。
和やかなこの雰囲気に、私の表情が柔らかくなった。
「深月、探すんだろ?嘘の噂を流した奴を」
「……あぁ。身の潔白を証明してやる」
「今度は、僕も行くよ~!」
アイスティーを飲み干した深月は、不敵に笑う。
情報源を探すため、三人が立ち上がった。



