……そう、なのかな?
最近、三人のいいところを見つけられたから、黒龍の印象が変わり始めてきてるのかな?
黒龍が最凶な族だということは、嫌ってくらいわかってるつもりなのに。
「でも……」
「それに、もしかしたら本当は、俺もクスリやってるかもしれねぇよ?」
アイスティーを半分くらい飲んだ深月は、わざと明るい声でそう言った。
『俺はクスリなんてやってねぇし、売ってもねぇよ』
さっき言ったのは嘘ってこと?
でも、私は見たんだ。
深月の真っ直ぐな瞳を、真実を。
私はどうしても、あれが偽りだったなんて思えない。
「思い出してみろよ、俺達のことを」
深月は、自分で自分の印象を悪くしようとしているの?
どうせ信じてくれない、と閉じこもっているの?



