黒髪の男が、黙り込んだ深月を見て、他の二人の警察に指示を出した。
「署に連れてくぞ」
そのまま、深月は警察に連行されてしまった。
取り残された私と司と律。
「あーあ。連れて行かれちゃった~」
「まあ、あいつなら何とかするだろ」
だけど、不安になっているのはどうやら私だけで、律と司は平常運転だった。
ましてや、律が「これからデートしよっ」と、また私を遊びに誘ってきた。
まあ、司に怒られてたけど。
私達は地下に戻って、深月の帰りを待った。
「そんなに心配しなくても、深月ならすぐ戻ってくる」
コーヒーを飲みながら、私にそう言った司。
「そうそう~!だから、羽留はもっとリラックスしなよ~」
司の言葉に頷いて、私にチョコケーキを一口分けてくれた律。
二人とも普段通りだったからか、私の心はだんだんと落ち着いていった。



