どうしてだろう。
そんなことありえない、と否定したい気持ちになったのは。
「リーダーがクスリを?……あははっ!!」
律は、目をパチクリとさせると、いきなりお腹を抱えて笑い出した。
そんな律を睨む警察の人達。
「何がおかしい?」
「だって、リーダーがクスリなんて似合わなすぎて………ふ、はははは!」
大笑いする律に、司も口角を上げた。
「確かに、深月には似合わねぇな」
そんな二人を見て、警察に捕まった深月も笑い出した。
三人の笑い声が溢れる。
「俺のこと、よくわかってんじゃねぇか」
笑い疲れたように俯いた深月はそう呟くと、顔を上げて、炎が燃えているような目で警察の人達を見た。



