「なんでリーダーを捕まえんの~?」



シリアスなこの状況に似合わない、間延びした律の声が聞こえて、その場にいた全員が律へと視線を向けた。


律はしれっとした表情をしていた。



「こいつが黒幕だからだよ」




黒髪の警察は深月の目の前に立つと、深月を見下すように見ながらそう言った。


黒幕……?



「どういう意味だ」



司が、黒髪の警察に尋ねる。


黒髪の警察は、深月の髪を強く掴むと、




「相良深月がクスリを売ってる張本人だって情報が入ってな」




と、深月に訴えかけるように言った。


深月が、クスリを……?