「そうであって欲しいです。 でも、自信がないんです。 雅人みたいな素敵な人には、 私なんかより…… 恵梨みたいな可愛いくて素直な女の子の方がいいんじゃないか、 そう思ってしまうんです」 力なくポツリポツリと言う私に、麗子さんは、もう一度「馬鹿ね」と呟いた。