ふたり姉妹





恵梨は、すぐに私の正面に座る雅人を見た。



え……



「お姉ちゃん、こちらの方、もしかして彼氏?」



恵梨の期待に満ちた瞳が、雅人に注がれた。

すると、雅人と恵梨の視線が、一瞬絡み合ったように見えた。