雅人が変なことを言うもんだから、私はグラスに注がれた赤ワインをぐいっと飲み干していた。 テーブルの上に広げられたパスタやら、海の幸のオーブン焼きも、無心で頬張る。 雅人の言ってる意味が、全然わからない。 そんな私を、彼はただただ優しい瞳で、見つめるばかりだ。