なんて、マイペースな男なんだろう 一瞬固まってしまった私は、その手を振り払い、渉を睨みつけた。 「結構よ。それに、お酒飲んで運転しようだなんて、最低な男ね」 「あ、大丈夫、大丈夫!俺、酒飲めないんだ。さっきのも、100%グレープフルーツジュースだし」 渉は、私の睨みも全然効かないといった風に、ヘラヘラと笑っていた。