「恵梨には言わないわ。でも、もう二度と私の妹に近づかないで。いい!」 それだけ言うと、私はその様子を静かに見つめていた麗子さんの所へと戻った。 「スイマセン。今日はもう帰ります」 「えぇ。またいつでも呼び出して」 そう笑顔で言う麗子さんを残して、バーを後にした。