「真理はね、もっと自分に自信持たなきゃダメよ」 「自信ですか……」 「そう。妹の影に怯え過ぎ」 麗子さんは、嗜めるように、ちょっと強い目線を送ってきた。 そして、フッと柔らかい表情を戻すと、タバコに火をつけ、窓の外の景色をゆったりと眺めた。