こんなにも理性が利かないことは初めてで、離したくないと思った。 奪いたいと思った。 連の中はボクでいっぱいになればいいと思った。 独り占めしたいと思った。 その反面、これで最後。 これでお終い。 こんなことは許されない。って冷静なボクもいた。 キスを何度も何度も重ねるたび、ボクもキミも涙で頬は濡れていて。 キスはしょっぱい味がした。 ボク達は言葉ではなにも言わず、気持ちをキスに乗せる。 好き。 大好き。 愛してる。 ずっと伝えたかった言葉。 伝えることの出来ない言葉。