ハッとして足を止める。 何してるんだろう。これじゃあ誤解を招いているだけじゃない。 すぐに否定しようとしたけれど、隣には楽しそうに私の顔を覗き込む魁の姿。 ここですんなり否定するのも、納得がいかない。 「そうよっ‼だからもう放っておいてよね!」 魁を睨み付けて吐き捨てると、私は避けるように走り出す。 後ろから魁はついて来なかった。