「くふふ。そりゃあそうだよ。だって今夜は記念すべき日になるだろうからね」



くふふって……やっぱり不気味すぎるよ次咲くん。



「そっかぁ、パーティするんだね。良かったね、じゃあ私はこれで……」

無理矢理笑顔を作りつつ、手をひらひら振りつつ……それとなく立ち去ろうとした時。




「パーティじゃなくて、これは儀式に使う物だよ。いわゆる、生け贄の変わりさ」



次咲くんのおかしな発言に足が止まった。



「いけ……生け贄?」



何言ってんだこの人?

生け贄だなんて…意味が分からないんだけど?



思わず聞き返すと、次咲くんはまた不気味な笑い声を上げた。



「くふふ。そうさ、悪魔に捧げるディナーだよ」

「悪魔ぁ?」



いやいや、どんだけおかしいのこの人?

悪魔に捧げる生け贄って……冗談でしょ?



「良かったら奏ちゃんにも見せてあげようか?今夜、校庭に忍び込んで悪魔を召喚するつもりなんだ」

「はぁぁぁあ?」